慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)は、「システミックデザイン」の方法論を活用し、社会性と経済性を両立する21世紀型企業へのシフトを支援する「慶應システミックイノベーション・センター(Center for Systemic Design & Innovation, Keio)(仮称)」の設立に向けた活動を開始し、立ち上げと運営をデサイロが支援しております。

武山政直教授による、新たなるイノベーション創出手法「システミックデザイン」を活用した研究&社会実装プロジェクト

地球温暖化の進行や国際情勢の不安定化など、私たちが直面する課題はより複雑化する一方、企業にも事業活動を通じた社会課題の解決が求められるようになってきました。

そうした背景のもと、慶應義塾大学ではいま注目を集めるイノベーション創出手法である「システミックデザイン」の方法論を活用し、社会性と経済性を両立する21世紀型企業へのシフトを支援する「慶應システミックイノベーション・センター(Center for Systemic Design & Innovation, Keio)(仮称)」の設立に向けて活動を開始しています。

「システミックデザイン」とは、複雑な社会システムや環境問題、組織の課題などに対して、関係性に着目して根本的な変革を目指す手法です。社会の課題が複雑化し、その解決のために多様なステークホルダーとの共創が求められる2020年代において、「デザイン思考」と「システム思考」を融合させた本手法への期待が寄せられています。

システミックデザインの手法には、「システムそのものを動かす、システムレベルでの変革を目指す」「複数の介入策を戦略的に構成するポートフォリオをつくり、多様なステークホルダーでの連携を促す」などの特徴があり、以下のような課題を抱える企業・行政関係者が取り入れるケースが出てきています。

  • 企業経営において「社会性」と「経済性」の両立が求められるなかで、自社がどのような社会課題に今後対応していくべきか、中長期的なありたい姿を描けていない
  • 自社のビジネスを循環(サーキュラー)型にシフトしたいが、その方法がわからない
  • 「社会性」と「経済性」の両立というテーマを、研究企画におけるロードマップ策定や、研究開発に反映できていない
  • 社会の課題が複雑化するなかで、従来のデザイン手法ではイノベーション創出に限界があると感じている
  • 社外との共創やオープンイノベーションの仕組みを検討しているが、対象とすべき課題やプログラム設計に難しさを感じている

プロジェクト代表者には、サービスデザイン/システミックデザインの第一人者であり、『システミックデザインの実践』の監訳も務めた慶應義塾大学経済学部・武山政直教授が就任します。

武山政直(たけやま・まさなお)
慶應義塾大学経済学部教授/デザインストラテジスト。慶應義塾大学経済学部卒業。Ph.D.(カリフォルニア大学)。慶應義塾大学環境情報学部助手、東京都市大学准教授を経て、慶應義塾大学経済学部准教授(2003)、同教授就任(2008)。経済地理学、マーケティング論、行動科学を応用したサービスデザイン手法の研究や産学共同プロジェクトを推進中。Service Design Network 日本支部共同代表。ACTANT 共同創業者。