Overview
概要
一般社団法人デサイロは、人文・社会科学分野の研究者と協働し、イノベーション創出や新たなる社会制度の提案を行うアカデミックインキュベーター/シンクタンクです。
企業・大学の研究/実装プロジェクトの立ち上げや運営支援、「人と社会への深い理解」に根ざした未来洞察やコンサルティングサービスの提供、知の拠点や共創の場づくり、自社レーベル/メディアの運営、アートフェスティバルのプロデュースなど、研究と多分野のかけ合わせによるプロジェクト創出を通じて、「知の創造と流通」を支えていきます。
Message
メッセージ
私たちはいま「時代の転換期」に立っています。
「2022年」という年は、ロシアによるウクライナ侵攻や、同年11月のChatGPTの正式リリースなど、時代の転換点として記憶されていくでしょう。奇しくも、私たちデサイロも2022年に立ち上がり、大きな変化が訪れるなかで以下のような問いについて考えてきました。
- 「ルールに基づく国際秩序」が変容しつつあるなかで、「自由」や「民主主義」の意義をどのように伝えることができるか?
- 多極化世界における新たなる制度や国家のあり方をどのように提案していくことができるか?
- 大規模言語モデル(LLM)の登場以降のAIと人間はどのように共進化をしていくのか?
- 国家の安全保障や防衛においてAIが要となるなか、イノベーションと国家の関係性はいかにして再定義されるのか?
2020年代をひも解いていく上では、このような困難な問いに向き合う必要があります。そしてその際に重要になるのが、「人間とは何か」「社会とは何か」を探究してきた人文・社会科学の知見だと考えています。デサイロでは多様なテーマを扱いつつも、「AIと人間・社会・国家」「国際情勢」「都市開発と暮らし」を重点テーマとしつつ、いま私たちが置かれている状況を読み解くためのシンクタンク/アカデミックインキュベーターとして活動を続けてきました。
このような社会の要請の一方で、これまで人文・社会科学の知を支えてきたアカデミアの仕組みにも変化が訪れています。国立大学に対する運営費交付金の削減や、財務省による「私立大学250校削減案」などを筆頭に、学術知を取り巻く環境が変化しているからこそ、従来のアカデミアの外で、新たなる仕組みを発明するべきタイミングなのかもしれません。
人文・社会科学分野の学知に根ざした戦略コンサルティングファームであるReD Associates創業者クリスチャン・マスビアウは著書『心眼:あなたは見ているようで見ていない』にて、次のように語ります。
「もし私たち全員がフランス人で20世紀半ばに生きていたら、学術界のための交流の場を作っていたはずだ。1970年代に出会っていたら、雑誌かバンドかレコードレーベルを立ち上げていただろう。私たちが実際に出会ったのは2000年代初頭であり、その時代に合わせ、最もエキサイティングと思われる組織を作った。規則に縛られることなく知的関心を追求できる最大限の予算を組み、最大の自由を持った組織としてのコンサルティング会社である。
もっとも、コンサルティング会社と呼ぶのは、誤解を招くかもしれない。コンサルティング会社は、クライアントのニーズに合わせて構築されている。一方、私たちのゴールは、自らの好奇心を満足させることを掲げているからだ。クライアントからは特定の問題が持ち込まれるわけだが、私たちは、探究することに心から関心が持てる現象へと問題を転換できないかと考える。その結果、私たちの深い知的こだわりに応えられそうにない案件は拒否できるという、特異な存在になった。」
つまりは、「人文・社会科学の知」と「企業の戦略策定やイノベーション創出」との接続こそが現代におけるフロンティアだとすれば、デサイロをそのハブとなる組織を生み出すチャレンジでもあります。
2026年2月には、活動の一環として、神保町にて知と文化のインキュベーション拠点Unknown Unknownを開業しました。ライブラリー/イベントスペース/ギャラリー/バーからなるこの小さな複合空間は、2020年代の時代精神を描き出そうとする私たちのラボでもあります。
今後も、学術知を次なるイノベーション創出に生かしたいと考えている多分野の企業や、大学、財団、出版社などと連携しながら、新たなる研究エコシステムの創出に取り組んでいきます。ぜひ活動の輪に加わっていただければ幸いです。
一般社団法人デサイロ代表理事 岡田弘太郎
Philosophy
私たちが大切にしていること
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時代と社会への応答
各プロジェクトやイベント、シンポジウムなどの起点には、「時代と社会に応答するテーマ」があります。現在は「AIと人間・社会・国家」「国際情勢」「都市開発と暮らし」を中心とした多様なテーマを通じて、これからの社会のあり方や時代が直面する課題について考えています。
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分野横断(=脱サイロ化)
人文・社会科学分野の研究者を中心としつつも、他分野の研究者やアーティスト、クリエイターなど、様々な専門性の方がプロジェクトに参画します。私たちが直面する課題はますます複雑化しているからこそ、分野横断的に知を結集して課題にアプローチする/新しい社会像を提案します。
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実験性
これまでの研究成果や蓄積を発表する場ではなく、時代と社会への応答を通じて「実験的に考えていく場」としてデサイロを運営しています。多分野の専門家とのディスカッションや制作などを通じて、知の創造に取り組んでいます。
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営利と非営利の両輪
研究者の方向けの助成/インキュベーションプログラムから、企業・大学とのコラボレーションプロジェクトまで、営利と非営利の活動を両立させながら、新しいエコシステムの創出を目指します。
Solutions
ソリューション
企業・大学向けに提供しているのは、以下の3つのソリューションです。
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Academic Incubation 企業・大学の研究/実装プロジェクトのインキュベーション 大学や企業内研究所/シンクタンクにおいて「人文・社会科学の知を起点とした新しいプロジェクト」を立ち上げる際に、その企画・運営・プロジェクトマネジメント・発信等をご支援します。
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Research & Consulting 「人と社会への深い理解」を起点とした企業変革支援 中長期的な未来像の探索や、新規事業開発などにおいて、人と社会への深い理解に根ざしたインサイト提供や調査を実施し、企業変革をご支援します。
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Design for Co-Creation 知を起点とした共創の場づくり 企業の共創施設や大学の共創拠点(イノベーション・コモンズ)、その周辺地域も含めたまちづくりにおいて、設立における構想やコンセプトづくり、研究者を中心に多様なステークホルダーを巻き込んでいくプログラム開発をご支援します。
Company Information
会社情報
- 団体名
一般社団法人デサイロ
- 所在地
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-19-1 2F Unknown Unknown※登記先住所は異なります。
- 理事
岡田弘太郎(代表理事)、久能祐子(理事)、磯野真穂(理事)
- 設立
2022年10月7日(※法人登記は2023年2月13日)
- 事業内容
- 企業内シンクタンク、研究所の探索プロジェクト支援
- 大学・企業と連携した共創拠点やイノベーション・コモンズの企画・運営
- 学知を起点とする未来洞察や企業向けコンサルティングサービスの提供
- 研究者向けのインキュベーション・助成プログラムの運営
- 自社レーベル/メディアの運営
- 研究×アートフェスティバルの企画・プロデュース
- その他、学知を起点とした多様なプロジェクトの創出
- 主要取引先
慶應義塾大学、株式会社ゴールドウイン、静岡大学、JT(日本たばこ産業株式会社)








